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まず、コスト削減効果についてです。
現在、入居者クレーム・相談対応の部署(管理課)のスタッフは1.5人(割いている工数)です。 退去時の原状回復工事の敷金精算担当、また工事の内製化をある程度しているので、その現場のスタッフ、また物件リニューアル提案の担当を除くと、その程度です。
毎月、平均で2000戸中、300戸の入居者からなんらかの電話が入り、1日平均だと12件の新規のクレーム・相談が入ります。 オペレーションセンターでは1件の電話に対し、平均で4〜5回の電話のやり取りをしています。 入居者のクレームに対処し、関係各所に問い合わせたり、ベンダーに依頼したりと。
そうしますと、A社の分だけで、1日平均50回以上の電話をしていることになります。 これを、自社でこなすとすると、最低あと2人〜2.5人は必要でしょう。
電話がはいるということは、事務所内に必ず人が待機していなければならないということで、これが意外にコストのかかる原因になります。 効率が悪いのです。 「電話番」ですので、何もなくても会社にいなくてはなりませんし、かといって、他の部署が電話を取ると、その部署の業務に影響が出て歓迎されません。
一人の人にいろいろな業務を兼任させることは結果的に効率的でないことは知られたことであると思います。 また、日によって、電話が多いときと少ないときとリズムが違うということも、効率が悪くなる原因です。 電話が多いときにあわせなくてはならないからです。 余計な人員が必要になってきます。
また、スタッフが多くなるとそのスタッフ自身をマネジメントしなくてはなりません。 その案件はどうなった? 報告してくれ、それはこうしたほうがいい、日報に書くように、とかです。
「入居者からの電話が一切入らない」、ということがどれだけ効率がいいか。 その分、自分がいまやらなくてはいけない業務に没頭できるのです。
5)の出納業務代行においては、オーナーズエージェントは家賃の集金とオーナーへの支払い明細の作成、オーナーへの送金、また滞納督促を当初の1ヶ月はオーナーズエージェントが代行し、また公共料金等の立替払いを代行します。 A社は総務経理のスタッフがいますが、オーナーズエージェントに代行してもらっていることによって、0.5人程度の工数で足りています。 これが自社でやればあと1.5〜2人必要になります。
PMSS(プロパティマネジメントサポートシステム)導入をしていなかったと仮定した場合と比べて、5)の出納業務で1〜1.5名、3)の入居者対応業務で2〜2.5名少なくてすんでいる計算になります。 間をとって計4人の人員が少なくて済んでいます。
A社様のオーナーズエージェントへのロイヤリティ等の支払いは、2000戸×6万円×1.26%で月間約150万円、年間約1,800万円です。 1800万円を単純に4で割ると、450万円。 法定福利費が年棒の30%とすると、450万円÷1.3=346万円が一人の年棒の平均になります。 ボーナスを年2ヶ月分として、14ヶ月で割ると、25万円弱の月額給料という計算になります。
この金額ですと、20代の若手の給料です。 実際には、マネージャークラスの人材も必要で、年毎の昇給もあったりしますし、仮に平均30万とすると、年間2200万円ほどかかる計算になります。 そうしますと、400万の経費が削減されたことになります。
また、実際には、採用のための費用や教育訓練のための費用、マネジメントの手間などを考慮しますと、削減額はもっと大きくなります。
コスト削減よりも大きな効果は、新たな付加価値についてです。 A社は入居者対応への人材配置をカットして、その分「管理受託営業に特化」できた点が管理戸数を伸ばす大きな要因になっています。
それは、マネージャークラスの人材のことです。 より優秀な人材を「入居者対応の管理課」ではなく「管理受託の営業部」にシフトすることができたのです。 管理会社は管理戸数が月々増えていかなければ意味がありません。 会社は「人が命」です。
しかし、中小企業には、優秀なスタッフがたくさんいるわけではありません。 管理会社として一番肝心な「管理を取ってくる」営業組織作りを重点することが大事なのです。
忘れてならないのがオペレーションセンターの存在です。 まず、直接的には「対応報告書」が他社との大きな「差別化の営業ツール」として使用できた点があげられます。 入居者対応の詳細な内容を毎月レポートにして出せる管理会社はないからです。
管理料を払う意義をオーナーにわかっていただけるのです。
次に、オペレーションセンターが直接に業務を担当することにより、いままで見えにくかったA社の欠点がわかるようになったという点があります。 管理会社の構造的な問題に、管理戸数が増えると「管理の質」が落ちていくというものがあります。 管理戸数の伸びに比べて社内の体制が追いつかず、具体的には、「業務フロー」も進化しなくてはならず、またスタッフが増えればそのスタッフをマネジメントするスタッフも必要になってくる。 その人材を育てる時間がない、ということです。
客観的に入居者対応業務がうまくいっているかの判断も現場をみていなければなかなかわかりにくい、ということもあります。 つまり、日本の管理会社には「管理の質」が落ちていることすら知らない経営陣もたくさん存在するのです。 その点、オーナーズエージェントのオペレーションセンターを使用していれば、オペレーションセンターがいつも業務を 「一緒に 」行っているので、その会社の「現場の実務」のやりようが手に取るようにわかります。
「管理の質」が落ちていないかをチェックすることができます。
オペレーションセンターはいつも一緒に仕事をしているので、その会社の「業務フロー」がおかしかったらすぐ気がつきます。
管理会社にとって、「管理の質」が落ちることは致命的です。
目立たない部分かもしれませんが、ここの部分のレベルが下がれば、入居者、オーナーからのクレームが増え、「管理離れ」がしょっちゅう起こるようになってしまいます。
そして、いったん、「管理の質」が下がってしまった会社はそれを元に戻すためには人材の変更等、大変な労力を必要とします。
プロパティマネジメントのキーワードは「テナント・リテンション(入居者の保持)」です。
入居者が退去しないようなサービスを心がけなければなりません。
もちろん、加盟店の管理体制の構築にはオペレーションセンターのみならず、スーパーバイザー(SV)が支援します。
次に、まだ管理戸数の少ない管理会社の管理戸数別の費用対効果を考えてみます。下記の(1)〜(3)の管理戸数のケースを取り上げます。それぞれに通常のスタッフの必要人数は、
(1)管理戸数100戸 担当者は1名で可能か。
(2)管理戸数300戸 担当者は専任、1名では厳しい2名必要
(3)管理戸数500戸 担当者2〜3名
(以上は管理受託の営業スタッフは除く)
それぞれのケースで、加盟店がオーナーズエージェントに支払う年間ベースのロイヤルティと月会費の合計額は、
(1)95万円程度 (@60,000×100戸×1.26%)×12ヶ月×1.05
(2)285万円程度 (@60,000×300戸×1.26%)×12ヶ月×1.05
(3)476万円程度 (@60,000×500戸×1.26%)×12ヶ月×1.05
です。
管理戸数500戸の会社で正社員一人(月給26万円)を雇い入れたのと同等額です。
まだ、管理戸数の少ない段階では、担当者の力量に左右される可能性が高く、退職リスクも大きく、ハイレベルのオペレーションは難しくなります。
ところが、PMSS(プロパティマネジメントサポートシステム)導入すれば管理戸数が少なくてもハイレベルなオペレーションか可能な体制を構築するこが可能になります。
したがって、小さい規模でもPM会社を無理なく標榜することができます。
PMSS(プロパティマネジメントサポートシステム)は、アウトソーシングによる効果として、短期的・即効的側面と長期的・将来的側面のいずれも併せ持ったシステムであると言えます。
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