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この「レポーティング」には、単にオーナーさんに実績の報告を送るだけではなく、予算の計画(バジェット)の立案も含んでいます。
事業計画の立案および運用履歴(トラックレコード)を報告することが、日本の賃貸管理会社は苦手であり遅れている部分だと指摘されています。
実際のレポーティングは、お金の出し入れとせいぜい清掃記録程度のところが多いようです。
管理業は形のないサービスですから、業務の内容がオーナーからは見えにくいもの。記録・履歴をなどを目に見える形で報告するレポーティングはより充実すべきですし、今後の大きな課題といえるでしょう。
レポーティングには、以下のような種類があります。
(A) 月次のレポーティング
1)月間の収支実績(賃料回収と運営費)報告
月次の明細には賃料収入、コスト、手取りの欄が必要です。
また収入の欄には、部屋ごとの収入が明記されていなければいけません。
その際、なるべく共用電気代やベンダーへの支払い、エレベーター点検費や消防設備などランニングコストの支払い代行を管理会社がして、家賃収入で相殺する形をとったほうが、月次のキャッシュフローの決算書で、収支がはっきりするという効果があります。
また、ベンダーにいくら支払ったなどの領収書をなくしてしまうと、確定申告のときに困ります。管理会社を通して立て替え払いをしたほうが、オーナーさんは便利でしょう。
そのほかに、以下のレポートを行なうようにします。
・レントロール(契約一覧)・スタッキングプラン(成約賃料一覧体形図)
・未収および前受け賃料の状況
2)リーシングレポート
入居募集状況や契約締結の報告です。
オーナーにとって最大関心事なのに、意外とレポートの形でリーシングの報告はされていないのが現状です。
ただ「なかなか決まりません」といっているだけでは、どういう営業活動をしているのか、どういう反響があって、どういう案内があって、なぜ決まらなかったかがまったくわかりません。それをレポートにすることが大切です。
3)入居者対応の報告
どんなクレーム、トラブルがあって、どういう対応をしたかのレポートです。
4)物件対応の報告
どんな修理、故障があって、どういう対応をしたか、その結果どうなったかというメンテナンスのレポートです。
3)、4)ともに履歴として残すことが大切です。
(B) 年次のレポーティング
1)年間の収支実績(賃料回収と運営費)報告
月次では報告していても、年間の収支実績を報告しているところはごく少数だと思われます。年間を通して実績を検討しなければ、真の経営実態はわかりませんので、本来は必須のものと考えます。
経費に関してはなるべく細かくジャンル分けをして、前年との比較ができるようにします。
2)総営業収入および運営費の予算だて
成約賃料等・未達成賃料・空室・未回収・解約などを予想して、総営業収入の予算だてを行ないます。あわせて運営費も予算だてして、NOI(営業純利益)を予測します。
3)年間の予算計画(バジェット)の立案
2)の結果にもとづいて、年間の総合的な予算計画を立案します。
4)現成約賃料と評価賃料との差異分析
現在の成約賃料と、もともとの評価賃料との差異を確認・分析し、差異を解消する対策につなげます。
そのほかに、以下のレポートを行なうようにします。
・レントロール(契約一覧)・スタッキングプラン(成約賃料一覧体形図)
(C)トラックレコードの発行
トラックレコード(運用履歴)を発行します。現時点の管理をするだけではプロパティ・マネジメントとはいえません。
過去のトラックレコードが、将来の価値を決める要素になりますし、将来の対策を立てる分析データになります。
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